令和5年第2回定例会において、関市の議員たちは、地域の重要な課題について熱心に議論を交わした。特に、公共交通での通学問題と小中学校の老朽化した施設に関する修繕問題が焦点となった。
最初に、川合治義君は公共交通の通学定期乗車券補助制度について質問し、高速名古屋線のアクセス改善に向けた取り組みを求めた。尾関健治市長は、この制度が若い世代の市外転出を防ぐ効果があると述べ、現在の利用状況に基づく改善に努める意向を示した。
次に、長瀬敦久君は小中学校の雨漏り修繕について言及し、特に武儀小学校における雨漏りの実態とその修繕の必要性を強調した。また、いくつかの学校の老朽化問題が挙げられ、早急な対策を今後求める声が多かった。
さらに、川合治義君は富野・下之保地域における悪臭問題についても取り上げた。市民の苦情が寄せられており、津谷典男市民環境部長は対策について説明。地域との協力や業界団体への指導が重要であると強調した。
また、教育行政に関しては、学校選択制やふるさと教育が論点となった。長瀬君は、地域の教育資源を活用し、学校と地域の連携を深める重要性を訴えた。教育長の森正昭君は、地域との協働を進める取り組みや、教育現場の充実に力を入れていく考えを示した。
さらに、関市の高齢者福祉に関する施策も話題に上がった。健康福祉部の波多野一人君は、高齢者の見守りシステムや介護予防について現状と課題を説明し、今後の計画についても触れた。特に、IoT技術を活用し、より効果的な高齢者見守りの仕組みを目指していく方針が確認された。
最後に、足立将裕君は、チャットGTPに関する質問を通じて、このAI技術の導入とその利点・課題を整理し、市としての今後の計画について詳しく質した。水野一生財務部長は、導入に向けて慎重に進める意向を示し、現場での活用について考慮していることを説明した。
このように議会では、公共交通から教育、地域環境、さらには高齢者福祉に至るまで、関市の未来を見据えた重要な課題について多岐にわたる討議がされ、施策実施に向けた具体的な検討が求められている。市長や教育長、各部長らのやる気が見受けられ、市民に対する責任を果たすべく、関市がどのような進展を見せるのか、注目が必要である。