関市議会の令和3年第2回定例会が開催され、さまざまな重要課題が取り上げられた。特に新型コロナウイルスワクチン接種の進捗状況に関して、関市は約96%の接種体制を整えていることが報告され、市内高齢者への接種活動が進行中であるとされている。また、兵庫県や東京の自治体における生理の貧困問題に対する取り組みが紹介され、関市としてもこの課題の認識を深めていく必要があるとの意見が共有された。
新型コロナウイルスワクチンの接種状況に関して、健康福祉部長の森小百合氏は、市の目標接種率が70%から80%以上であることに確認した。現在65歳以上の高齢者に対する接種が急ピッチで進められており、近日中に全ての対象者への接種が完了する見込みだ。
また、生理の貧困問題は近年注目を浴びており、関市においても特に中学生や高校生に対して生理用品の提供が必要との声が増している。中学校では、週に数名の生徒が生理用品を求めるケースがあり、保健室には常備されている旨も報告された。
さらに、避難所における環境整備や女性・子どもへの配慮が重要であるとの意見が出され、特に生理用品の備蓄については、地域の防災計画における優先課題として取り組む必要がある。生理の貧困問題は、単なる物質的欠乏だけでなく、社会的理解と教育の重要性を示している。これに伴い、関市は今後も市民の生活支援や適切な教育、情報提供に努めることを確認し、議論を進める意義が強調された。