令和4年関市議会第3回定例会が開催され、多くの議題が取り上げられた。特に、南部地域の現状や課題に関する議論が活発に行われ、課題解決に向けた発言が多く見られた。
与党の栗山守議員は、南部地域の有効活用の現状に疑問を呈し、名古屋圏に近い利点を活かす必要があると力説した。彼は、人口減少という重要な課題に対して、企業誘致を進める必要があると述べ、南部地域のインフラ整備の重要性を強調した。
次に、上水道の整備について、基盤整備部長の山田達史氏は、現在の上水道供給能力に余裕があると説明した。この余裕は、今後の企業誘致においても大きな武器となると述べた。
栗山議員は、下水道の状況についても質問し、基盤整備部長は周辺地域のほとんどが整備されていると答えた。これにより、今後新たな開発があった場合でも、スムーズな対応が可能であるとの見解を示した。
また、教育長の森正昭氏は、中学校や高等学校の部活動の送迎体制を説明した。特に、交通面での問題が大きいことを挙げ、送迎の確保が重要だと述べた。
さらに、食物アレルギー対応についても意見が交わされ、児童生徒に対する安心安全な給食提供の重要性が再確認された。教育委員会は、個別対応食の提供が現状で困難であることを述べ、引き続き配慮を示す考えを強調した。
投票率向上に向けた課題についても活発な議論が行われた。特に、若い世代の投票率が低いことが指摘され、商業施設での期日前投票所設置が功を奏したと評価された。市としての今後の方針も示され、さらなる施策が期待されている。
最後に、篠田桃紅美術空間の休館理由やアートに対する市民の関心について議論が交わされ、空調設備の修理など今後の課題も指摘された。議員たちは、今後も美術の発展に寄与する取り組みを続ける意向を述べた。