令和3年第2回定例会が開かれ、多くの議論が展開された。特にGIGAスクール構想に関連して、タブレットの家庭への持ち帰りに関する進捗について、教育長の森正昭氏が報告を行った。
現在、27校中25校がタブレットを家庭に持ち帰っていることが確認されており、残る2校においても6月中に持ち帰りを開始する見込みである。持ち帰りに伴う課題として、充電や使用環境の確保、情報モラル教育の必要性が挙げられている。この点に関し、教育長は「充電器の利用やフィルターの強化、肖像権に関する指導が重要である」と語った。
次に、不登校児童生徒の増加が課題として取り上げられた。統計によると、今年度の不登校児童生徒の数は184名であり、これは前年度153名から増加している。教育長は、これを複合的な要因と認識し、特に人間関係や不安感が影響していると分析している。タブレットの活用が、登校できない子どもたちに教育の機会を提供する可能性があるとし、オンライン授業を推進する意向を示した。
地域おこし協力隊の導入についても議題とされ、特に武芸川地域の隊員には、地元の特産品であるツルムラサキを活用した新たなビジネスの立ち上げを期待されている。採用された隊員は、前職での経験を生かし、地域の文化と環境を組み合わせたプロジェクトに取り組む。
また、特別職報酬等審議会に関する質問も行われた。市長公室長は、審議会において給料の妥当性について審議を行う計画であり、市民の意見を反映するためのアンケート実施も検討していると発表した。これにより、議員報酬についても客観的な基準を持った議論を重ねる意向が示された。