関市議会は、令和5年第2回定例会を開催し、印鑑条例や税条例の改正案を含む多数の議案を審議した。
会議で注目されたのは、関市の消防団員の定員や給与に関する条例改正であった。この改正案では、消防団員数の調整が提案されており、21番の猿渡直樹氏はその必要性に疑問を呈した。「災害が相次ぐ中、消防団員の削減は市民の安全を脅かすのではないか」と指摘し、充足率の推移を求めた。
一方、財務部長の水野一生氏は、過去5年間の消防団員充足率を示し、根拠を持って説明した。しかし、猿渡氏は「人員削減を進める中での市民の不安も考慮すべきだ」と強調した。
さらに、令和5年度の一般会計補正予算案も審議された。この中で高齢者補聴器購入助成事業についての質問があり、具体的な助成内容と体制が説明された。健康福祉部長の波多野一人氏は、対象者の要件や助成基準を明確にしながら、補聴器購入によるコミュニケーション促進の重要性を強調した。
また、インボイス制度の実施延期を求める請願書が紹介され、経済状況の厳しさを背景に多くの議員がその必要性を訴えた。
最後に、討論や質問も行われ、議員たちは地域住民への施策の浸透や行政との関係強化の重要性を語った。次回の本会議では、さらなる議論や質疑が行われる予定である。