令和元年第2回定例会では、市政に関するさまざまな議題が取り上げられた。その中で、特に注目されたのは統一地方選挙に関連する投票率の問題だ。
市内での投票率が低下している中、8番の渡辺英人氏がその原因について問いかけた。井上市長公室長の井上敬一氏は、投票率が減少した要因として、18歳選挙権の導入後の有権者の政治に対する関心の低さを挙げた。また、他の地域との比較においても関市はまだ良好との見解を示した。さらに、投票率向上に向けた取り組みとして、金融機関のATM画面を利用しての啓発活動などが実施されていることを伝えた。
続いて、関市の市制70周年と合併15周年についての施策も話題に上った。尾関市長は、これらの節目を機に感謝を表し、地域全体でのまちづくりを深化させる意義を強調した。今年度、市民や事業者が参加できる70周年記念事業を考え、市内外へ関市を発信する活動が求められている。
また、交通事故の多発場所の安全対策についても言及された。特に、東新町7丁目交差点での事故件数が多く、井上市長公室長は、その状況改善に向けた取り組みを進める姿勢を示した。地域の住民による信号機設置の要望にも応えていく方針を述べた。一方で、現在の交通安全対策の効果については今後も検証を続けていく必要があるとされた。
さらに、高齢者福祉については、ふれあいサロンの位置づけが重要視された。今後、高齢者の孤立を防ぎ、地域のつながりを強化するための施策が模索されている。その中で、身近な地域で気軽に参加できる活動の促進が必要であると強調された。特に、ワンコインでのカフェを通じた交流イベントなどが有効な手段と考えられている。
この会議では、投票率、地域振興、高齢者福祉と多岐にわたる論議がなされ、市民の生活向上に寄与する施策が提案された。関市のさらなる発展に向け、今後もこのような活発な議論が期待される。