令和2年6月25日、関市議会第2回定例会が開催され、11件の議案について審議が行われた。各議案はいずれも全会一致で可決され、実施に向けての準備が進められることになった。
最も注目された議案の一つは、関市附属機関設置条例の一部改正である。この改正により、学校給食におけるアレルギー対策を強化し、委員会の構成を見直すこととなった。教育長の吉田康雄氏は、「検討委員会は市のアレルギー対策を総合的に考える場で議論の重要性が求められている」と述べた。
また、連帯保証人の人数変更に関する議案第49号の審議も行われた。この変更により、入居希望者に対する連帯保証人の要件を見直し、現行の2名から1名へと緩和される方針が示された。市営住宅へ入居希望者が増加しているため、この見直しは切実に求められていた内容であるとされている。
さらに、関市令和2年度一般会計補正予算の提案もなされ、教育部門への投資が強調された。特に、感染症対策を踏まえた教育環境の整備が求められる中、教育委員会事務局の西部靖局長は、「児童生徒の学びを支えるために、学習指導の強化が期待されている」と発言した。
議案は一つずつ丁寧に討論され、過去の市営住宅に関する条例改正に対する懸念も表明された。参加者からは「これまで軽微な修繕の基準が曖昧であったが、今後は市長の判断に委ねられる形となるため、入居者の負担が増える可能性がある」との意見も見られた。議決の際には、賛成が多数を占め、各議案が可決される運びとなった。
このように、議会では各議案がめどをつけたことで、今後の市政運営に取り組む姿勢が示された。次回の定例会は、9月1日に開催される予定であり、その際には夏を経た新たな提案が期待される。