令和3年5月10日に開会された関市第2回臨時会では、多くの重要な議題が審議された。
特に印象深いのは、税条例や保険条例の改正に関する専決処分の承認である。
承認第3号では、関市税条例の一部改正が承認された。これにより、個人の市民税に係る扶養親族申告書の電子申請が可能となり、行政手続きの効率化が図られることが期待される。
また、承認第4号の関市都市計画税条例改正も同様に承認され、負担調整の特例が延長される。財務部長の平川恭介氏は、この改正が財政への影響を及ぼす可能性について一般質問において、「具体的な減収については現在手元に数値がない」と述べた。
承認第5号では、介護保険条例が改正され、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた被保険者への減免が継続されることになった。健康福祉部長の森小百合氏は、令和2年度には47件の減免があり、総額307万5,000円が減免されたことを報告した。
第6号の承認も国民健康保険税に関するもので、同じく新型コロナの影響が考慮された。市民環境部長の西部靖君は、152件の減免が行われ、約3,000万円が減免されたと報告した。
また、各種委員の選任や議長、副議長の辞職・選挙といった人事の面でも重要な決定がなされた。波多野源司君の議長辞職の件は問題なく承認され、新たに市川隆也君が議長として選任された。市川議長は就任挨拶で、「コロナ禍の中でもワクチン接種を円滑に進め、市民の命を守ることに全力を尽くす」と強調し、今後の議会運営への決意を示した。
これらの議事を通じて、関市の市政運営が市民の生活に密接に寄与することが改めて確認され、今後の施策への期待が高まる結果となった。