美濃加茂市議会の令和4年9月定例会が陸続けに開催され、議員たちが市政について熱心に議論している様子が見受けられた。
最初の質問では、14番の森弓子議員が企業誘致の影響について問いかけた。森議員は、業界進出が地域に与える騒音や交通量増加の懸念を示した。特に、牧野地域での企業進出により通行する車両が増えることから、地域住民への影響について質疑が交わされ、都市政策部長の西田恒夫氏は、企業活動による交通や環境への配慮を市としても働きかけていると述べた。
さらに森議員は、進出企業についての詳細を求め、その名称が「株式会社ウッドフレンズ」であることが明らかになった。同社は名古屋本社の大手で、バイオマス発電に関与し、原材料は地元の森林業者と連携して調達されるとのことだった。森議員はこの情報を権限のある市として迅速に周知する必要性を訴え、また今後の進出企業との説明会の開催を期待した。
次に、農地転用の権限移譲に関する議題も浮上。森議員は権限を市に移譲することで、農地転用の許可が迅速になることを求めた。これに対し、産業振興部の渡辺克義氏は、権限が移譲される場合の事務負担増と、農業委員会との連携の重要性に言及し、市が慎重に進めたい意向を示した。
また、オーガニック給食の推進についても活発な討論があった。特に学校給食へのオーガニック化については、様々な意見が出された。森議員は、保育園では取り扱えるが、学校給食においては6,400食分の安定した供給が難しいと指摘した。それでも、給食に地元産材料を含めることが重要であり、教育長の古川一男氏は年内には細かい進展を期待していると述べた。
健康政策についても触れられ、コロナ禍における予防策やワクチン接種の必要性について、森議員から慎重な姿勢が求められた。コロナワクチンの副作用や不安についても議論があり、健康こども部長の可児雅之氏は政府の指針に基づく対応を行っていると述べた。
全体的に、議員たちは地域住民の声を大切にし、より良い市政運営に向けたさまざまな提案を行っている様子が伺えた。特に、地域とともに歩む姿勢が強調され、出席者たちの熱意が伝わってきた。今後の進展に期待が寄せられる。