令和２年６月１８日に開かれた美濃加茂市議会の第２回定例会では、さまざまな条例改正の議案が審議された。特に注目を集めたのは、令和２年度一般会計補正予算に関する内容であった。
本定例会では、令和２年度美濃加茂市一般会計補正予算の承認が求められ、特別定額給付金や子育て世帯への給付金事業の予算案が議題に挙げられた。経営企画部長の渡辺久司氏は、特別定額給付金事業の約３，０８９万円の予算の内訳を説明し、委託費やシステム開発の必要性について詳細に述べた。
質疑応答では、田口智子議員が新型コロナウイルス対策としての委託内容を尋ね、その中で申請用紙の記入方法について市民からの意見が寄せられていることに触れた。渡辺部長は、市の指導の下で委託業者が申請用紙を作成しているが、記入例に不備があった点についてお詫びを述べた。また、申請に関する高齢者の理解を深める必要があることを強調した。
また、児童手当システムの改修に関する質疑も行われ、藤井宗裕健康福祉部長は支給対象者の抽出やデータ作成の過程について説明した。渡辺義昌議員からは、改修にかかる総費用についての疑問が寄せられたが、藤井部長は詳細な費用感を把握していないと回答した。今後の財政上の課題として、多数の自治体が同様のシステムを採用しているため、経費の集約が求められる。
その他、農業委員会委員の任命に関する議案も一括で審議され、議会からの同意が得られた。この新たな委員任命により、地域の農業振興に向けた活動が期待される。
最後に、議長の牧田秀憲氏は、次回の委員会開催についても告知し、会議を散会した。
本日の議論では、今後の美濃加茂市としての取り組みがどのように進展するか、注目すべき事項が多数見受けられた。