令和元年美濃加茂市議会第2回定例会が開会された。
市長の伊藤誠一氏は、定例会に提案した各議案について説明を行った。特に、専決処分の承認を求める議案が複数提出された。
承第2号として提出された美濃加茂市一般会計補正予算(第11号)では、さまざまな事業の繰越しが発生したことが報告された。経営企画部長の渡辺久司氏は、「この補正は地方自治法に基づき、平成31年3月27日付の専決処分によるものである」と述べた。
具体的な事業内容については、市庁舎のトイレ改修や、新公立保育園の設立などが挙げられた。また、補正金額は642万4,000円、237万6,000円、346万3,000円など多岐にわたる。特に、橋りょう補修事業の予算が5,893万5,000円を確保し、耐震補強を図ることが強調された。
加えて、承第3号の介護保険会計や、第5号及び第6号の税条例改正についても発表され、介護保険の負担軽減策が見直されることに注目が集まった。健康福祉部長の藤井宗裕氏は、「介護保険料の軽減幅が引き上げられる」と説明し、高齢者福祉の充実が期待されている。
さらに、議第32号では消費税率の改正が示された。建設水道部長の西田恒夫氏は、「消費税法が改正され、税率が8%から10%になるため、関連する条例も改正が必要」と説明した。複数の条例の整備が求められており、これにより市の収入が安定的に確保される見込みだ。
最後に、議長が会議の進行を確認し、各議案については17日に審議されることが決定された。議会は、さらなる市民サービス向上に向けた取り組みを促進する役割を果たすこととなる。議会は6月13日に再度開会される予定だ。