令和元年12月19日、美濃加茂市議会第4回定例会が開かれた。
議会では、条例の改正や補正予算案に関する審議が行われた。この中で、特に議員報酬に関する条例や特別職職員の給与改正について多くの議論がなされている。
議第64号、議第65号の改正案は市議会議員や特別職職員の報酬を見直すものであり、これには人事院勧告が基づいていると説明された。渡辺孝男議員(企画建設常任委員長)は、経済の動向を踏まえ、今回の給与引き上げに対して消費者実感の厳しさがあると指摘した。
一方、前田孝議員(議員)は反対討論を行い、物価高騰や消費税引き上げなど市民生活への影響を訴えた。前田議員は、「多くの市民は厳しい生活を強いられており、議員や特別職の報酬引き上げは理解が得難い」と主張した。
また、美濃加茂市国民健康保険条例及び介護保険条例の改正案については、保険料の納期が年12回から年9回に変更されることが発表された。この変更に対し、平均保険料が一回あたり約4,400円増加する見込みであるとされている。片桐美良議員(文教民生常任委員長)は、改革の理由について説明し、監査の透明性を確保するためにも周知活動に注力する考えを示した。
また、一般会計補正予算については民生費を中心に、後期高齢者の健診受診率が上昇傾向にあることが報告され、受診率は21.8%に達しているという。さらに、生活保護システムの改修内容についても詳細が説明され、制度改善が進められている。
新たに認定される市道路線や新規採用の任期付職員の採用に関する条例も可決され、後期高齢者医療会計や介護保険会計に関する補正予算も全て原案通り可決された。市長は、条例の一部改正や補正予算に対する審議の結果に感謝し、議会と市民との信頼関係の構築に努める旨を強調した。
伊藤市長は、議会の審議に感謝の言葉を述べ、今後の市政推進に向けた展望を示した。最後に、全ての審議が終了し、議長が閉会を宣告した。