令和2年度美濃加茂市議会第3回定例会が9月1日、午前9時から開会された。
議会では、会期が本日から9月24日までの24日間と決定された。市長の伊藤誠一氏は、開会にあたり挨拶を行い、議案として提出された22件について説明した。
特に注目されたのは、令和2年度美濃加茂市一般会計の補正予算である。経営企画部長の渡辺久司氏は、補正予算(第7号)として、新型コロナウイルス感染症対策の予算が組まれていると述べた。具体的には、手洗い設備の設置費用として公立及び私立保育園に補助金が支給されることが報告された。
令和2年度美濃加茂市一般会計の補正予算(第8号)についても説明が行われ、特に自立支援給付費の充実や子ども・子育て関連の支出が増加していることが指摘された。具体的には、総合福祉会館内の空調設備の更新や、新型コロナウイルス感染予防のための衛生環境整備に必要な予算が含まれている。
さらに、今回の定例会で重要な議題の一つに美濃加茂市税条例等の改正がある。市民への支援を強化するために、独り親家庭への税制上の支援措置が盛り込まれていることが総務部長の佐藤文彦氏より説明された。これは、婚姻歴にかかわらず、全ての独り親家庭に対する公平な税制を目指すものである。
議第86号では、新型コロナウイルス感染症の影響により地方財政が急激に悪化している現状を考慮し、地方税財源の確保を求める意見書が提出された。議会運営委員長の森弓子氏は、全国的な感染拡大により地方自治体が厳しい状況にあることを強調した。これにより、医療や子育て支援、防災対策が厳しく影響を受ける懸念が示された。
今後、提出された議案は、9月11日に本会議で審議される予定である。議会の日程や議案内容に対する質疑も続くが、特に新型コロナウイルス感染症関連の対策と税制の改正が焦点となりそうである。議員たちの議論を注視している市民も多く、今後の会議に対する関心が高まっている。