令和4年3月23日、正午、 美濃加茂市議会第1回定例会の28日目が開催された。
本会議では、本市の条例改正や予算案についての審議が行われた。
なかでも、特に注目されるのが職員の給与に関する条例の改正であり、これに対しては反対意見が呈された。
予算決算特別委員会の酒向信幸委員長は、「令和4年度の一般会計予算は218億円で、前年度比2億2,000万円の減額だが、コロナ禍における大型予算」と説明した。
一方で、前田孝議員が「助成制度の拡充が求められているが、福祉医療費助成において18歳までの延長が実現していない」と指摘し、引き続き市民に寄り添った政策の強化を促した。
また、議第1号として提出された『美濃加茂市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例』については、岸田内閣の賃上げ公約違反との批判が強まる中、議会内での活発な討論が展開された。
前田議員は「現場の声を反映した賃上げが必要であり、コロナ禍の影響で厳しい状況にある市民のために、必要な支援を行うべき」と意見を述べた。
文化財保護委員会による報告では、新たに設置される協議会の目的が市民による文化財活用の認識を高めることにあるとの見解が示され、採択された。
新しい協議会では文化財の活用についての具体的な計画も示され、地元の学識経験者を交えた議論が期待されている。
これらの議案は、委員長から提出された後、議会内で質疑応答が行われ、最終的に採決され、いずれも可決となった。
副市長や教育委員会の新任も発表され、引き続き行われた質疑の中で市長は、「未来への5か条」を掲げ、市民とともに進める市政運営の重要性を強調した。