令和元年6月14日、美濃加茂市議会第2回定例会の会議が行われ、重要なテーマとして市政一般に関する質問が取り上げられた。
会議では、議員たちが市の交通施策について質疑を行い、その中心的な内容は「あい愛バス」に関するものであった。永田徳男議員は、安全かつ快適なまちづくりに向けて、あい愛バスの運行実績や利用者数の増加について発言した。市民協働部長の山田尚樹氏は、あい愛バスの運行が交通の利便性向上に寄与していると説明した。
具体的には、あい愛バスの運行は2000年に開始され、その後、多くの市民による利用が進んでいる。また、平成30年度の利用者数は実際に当初の予想をはるかに上回り、8万4,759名となり、前年と比べて大幅な伸びを記録した。
しかしながら、平成30年度市民満足度調査では、84.1%の市民があい愛バスを利用したことがないと回答しており、その原因として若年層の認知度の低さが指摘された。参加議員は、今後の利用促進策を強化することが求められると強調した。
さらに、議会では新庁舎整備についての議論も行われ、議員たちから様々な視点での質問が投げかけられた。新庁舎の整備は市の発展に重要だが、その場所が美濃太田駅周辺である必要性について疑問を持つ声も多かった。市長の伊藤誠一氏は、駅南の再開発との関連性を強調し、新庁舎の立地を巡る審議が続くことを示唆した。
さらに、若い世代向けのインフラ整備や公共交通の利便性向上が話題になる中、議員は市民の意見を踏まえた上で、より良い交通ネットワークの形成が重要であると強調した。あい愛バスの存在意義は、単に移動手段としてだけでなく、地域の福祉向上に寄与する重要な要素であることも議会で確認された。
このように、美濃加茂市議会第2回定例会では市政全般に関わるさまざまな質疑応答がされ、特に市民生活に直結する交通施策や新庁舎の整備に関する議論が活発に行われた。市民が快適に生活できる環境づくりが求められ、今後の施策に注目が集まっている。