令和3年6月16日の美濃加茂市議会第2回定例会では、さまざまな議題が取り上げられた。特に焦点となったのは、新庁舎建設やマイナンバーカードの普及に関する議論である。
新庁舎建設に関しては、その必要性と利点が強調された。市の経営企画部長である渡辺久司氏は、美濃太田駅に隣接する新庁舎の利点を説明し、「鉄道・バスなど公共交通によるアクセスが向上し、誰もが立ち寄りやすい場所である」と述べた。また、市街地再開発事業と連携した新しいまちづくりが創出されることも期待されている。
さらに、議会ではマイナンバーカードの普及促進策についても議論が及んだ。総務部長の佐藤文彦氏は、「本市のマイナンバーカード交付率は26.18%であり、県平均を下回っている。今後、申請促進策として高齢者や若年層への周知活動を強化していく」と述べた。特に高齢者には、健寿会との連携を通じて申請支援を行う予定である。
議員たちからは、今後の公園やグラウンドにおけるトイレ整備の重要性が指摘され、駅前エリアの再開発における人々の利用しやすい環境の整備を求められた。建設水道部長の桜田純治氏は、「老朽化したトイレの改修が必要であると認識している」と回答し、本市ではトイレの整備を優先的に進める意向を示した。
最後に、国家のデジタル政策の一環として、マイナンバーカードが個人番号や公的証明書として様々な機能を持つことが説明された。市民からの需要に応じ、カードの交付促進や利用方法の周知が進められることが期待されている。