令和3年美濃加茂市議会第1回定例会が開催され、さまざまな議案が審議された。
議題に上った議案は、令和2年度一般会計補正予算や各種条例改正など多岐にわたる。
特に新型コロナウイルス感染症への対策に関する議案が重要視され、様々な意見が交わされた。
委員長の高井 厚君は、令和2年度美濃加茂市一般会計補正予算（第15号）について、付託された議案を慎重に審査した結果、全会一致で原案通りの承認を提案した。
この補正予算では、地方創生によるふるさと納税の推進が取り上げられ、経費率について質問もあった。
高井君は、経費率が約46%である内訳を詳細に説明した。返礼品や送料などが含まれ、その妥当性が確認された。
次に、文教民生常任委員長の酒向 信幸君からも報告が行われ、ワクチン接種に関する準備が進められていることが述べられた。
医療従事者へのワクチン接種や集団接種のシミュレーションも計画されており、4月から高齢者への接種を開始する方針が示された。
また、高齢者へのサービス改善に向けた条例改正も提案され、条件によって利用者の負担が増加するとされている。
これに対しても様々な意見が確認され、特に世代間の負担の不均衡についての懸念が表明された。
各議案が採決にかけられ、新型コロナ対策の強化に向けた請願は反対多数で不採択となった。医療費や介護保険制度に関する議論は引き続き重要な課題と捉えられている。議長の牧田秀憲君は、議員の意見を尊重しつつ、今後の市政において一層の進展が期待されると挨拶し、閉会となった。
新年度への準備が着々と進む中、市民の生活を支える施策が重要視されることが確認された会議であった。