令和4年12月9日、美濃加茂市議会は定例会を開催した。
議事日程には、様々な条例案が取り上げられ、多くの質疑が行われた。特に、美濃加茂市職員の給与に関する条例の改正と、附属機関の設置に関する条項が目を引いた。
議第64号では、美濃加茂市職員の給与が、令和4年8月に実施された人事院勧告に基づき引き上げられることが提案された。石黒幸治経営企画部長は、「正職員の初任給引き上げにより、非正規雇用者の報酬についても最低賃金を考慮し見直しを進める」と述べた。これは、給与格差をなくすための措置として期待されている。
また、議第63号では、学校給食におけるアレルギー対応を強化するために、食物アレルギー対応方針策定委員会を新たに設置することが報告された。山田智也教育委員会事務局長は、「学校給食におけるアレルギー対応を一段階前進させる」と強調した。現在は国のガイドラインにされており、レベル2の対応であるが、レベル3以上の対策が求められている。
さらに、議第70号の補正予算案では、ハイツ矢田住宅の浄化槽から下水への切替工事費について質疑が行われた。西田恒夫都市政策部長は、「専門業者による清掃時に浄化槽の老朽化が発覚し、公共下水道への接続を選択した」と述べ、契約前での発表は避けつつも、地域住民への丁寧な説明を心掛ける姿勢を示した。
この日の会議では、全ての議案が質疑を終え、各常任委員会に付託される運びとなった。美濃加茂市の議会では、引き続き市民の生活に直結する重要な議案が審議されていることを受け、今後も注目される。