令和3年9月13日に開催された美濃加茂市議会第3回定例会において、重要な議題がいくつか取り上げられた。
特に目を引くのは、令和3年度の一般会計補正予算に関する承認の件である。ここでは、市が行う防災体制や健康福祉の充実を図るため、都市計画施設災害復旧事業の費用が計上され、特に中之島公園での災害復旧に関する具体的な対策が示された。桜田純治建設水道部長は、近年の異常気象に対応するための方針を表明し、「護岸ブロックの設置を優先し、公園の整備を行っていきたい」と述べた。これに関連して、酒向信幸議員は全体的な工事の視点からの提案を行った。
また、高井厚議員が取り上げたのは、子どもたちのインフルエンザ予防接種に関する補正予算で、対象者に対し、接種回数に応じた助成金を設定することが報告された。藤井宗裕健康福祉部長は、接種率を70%と見込んでいることを明言し、支出の具体的な助成額も明らかにした。予防接種の助成金の設定は、市民にとって健康維持の重要な手立てになると考えられている。
さらに、学校運営協議会委員に対する報酬についての条例改正も議題にあがった。教育委員会事務局長・渡辺克義氏は、地方自治法に基づく一貫した報酬規定の重要性を指摘し、今後の運営が透明性を持つべきと強調した。
一方、環境に関する提言もなされ、山田栄議員は新しい廃棄物処理条例について質問。山田尚樹市民協働部長は、特定ごみに関する料金を改定し、処理の効率向上を図ることが目的であると回答した。
このほか、企業誘致の一環として、新たな条例の改正も求められ、地域経済の振興へ向けた熱意が感じられた。議員たちは皆、地域の活性化と市民生活の質向上に向けた指針を持ち寄り、議論を重ねている。これらの議題を通じて、美濃加茂市の未来への取り組みが継続されていることが明らかになった。