令和2年3月11日に行われた美濃加茂市議会第1回定例会では、議員による様々な質問が行われた。
会議の冒頭、議長である牧田秀憲氏が本日の議事を開始し、まず長田徳男議員、田口智子議員の指名により会議録署名議員が決定された後、市政一般に対する質問が始まった。特に坂井文好議員による新型コロナウイルス対策に関する一連の質問が注目を集めた。
坂井議員は、新型コロナウイルスに関連する情報の発信力について、特に美濃加茂市のホームページがいかに強い影響力を持っているかを強調した。この点に関して、藤井宗裕健康福祉部長は、「1月27日から感染予防に関する注意喚起を行い、情報を逐次更新している」と述べた。坂井議員は、関連情報の迅速な提供が重要であると訴えた。
さらに、坂井議員は市内でのマスクやトイレットペーパー不足についても言及。同議員は市のマスク備蓄に関して、藤井部長に具体的な備蓄量を確認し、「現在、備蓄は10万枚ほどある」との答えを得た。また、坂井議員は「医療機関や高齢者施設へのマスクの配布など、必要なところへ迅速に届ける必要がある」と強調した。
その後、坂井議員は新型コロナウイルスの影響を受けたインバウンド事業の運営に関する質問に移り、観光資源の特性を活かしたターゲティングが重要であると述べた。可児雅之産業振興部長は、「特に欧米からの観光客をターゲットにしたアクティビティの計画を立てている」と述べ、地域資源を活用する意向を示した。
また、議会後半では女性活躍推進に関連する議論がなされ、田口智子議員が「カミーノ」という事業の成果や今後の課題に焦点を当てた。渡辺久司経営企画部長は、カミーノが女性の活躍を支援し、人口減少問題にアプローチしていると説明した。彼は「女性活躍推進市民会議での意見を取り入れて第2期へ向けた計画を進めている」と答えた。
最近の議論の中では、特に育児や介護への支援が強調されており、シニア世代と若い世代のマッチングによる地域支援の重要性も指摘された。
最後に、美濃加茂市の人口動態や教育課題についても触れられ、今後の対応策の必要性が一層強調される形で議会は終了した。