令和4年12月8日の美濃加茂市議会第4回定例会では、市政に関わる多様な質問が行われた。特に新庁舎整備についての質問が目立ち、市民アンケートの結果が示され、その内容が議員たちの発言に影響を与えていた。
まず、新庁舎整備に関連する市民アンケートの結果が提示され、賛否の状況が報告された。市民の反応は分かれており、賛成が26.8%、反対が40.8%、判断できないという回答が31.7%という結果だった。このことに関し、森 厚夫議員は、反対の理由として、駐車場不足や浸水の危険性が挙げられた点に留意し、新庁舎整備が市民の安全に直結することを強調する姿勢が見られた。
次に、村瀬正樹議員は、衛生面を含む環境課の問いに対する重要性を指摘した。在宅勤務が推奨された結果、家庭での寄生虫による感染症が増加する懸念についても触れ、地域での衛生教育の重要性が強調された。今後の災害時の対応を考えた場合、新庁舎が防災拠点として機能するために何が必要か、具体的なビジョンを求める意見が相次いだ。
一方、食物アレルギーについても活発に議論が行われた。教育委員会では、アレルギーのある女児・児童情報を年に一度収集し、各学校と連携する体制を構築していることから、安全な給食の実施が前提条件であると答えた。特に、新型コロナウイルス感染症の影響下において、子供たちの食事が健康に及ぼす影響が話題となり、学校側として如何に適切な対応を行うか、丁寧に子供と保護者とのコミュニケーションが求められることとなった。
また、子供食堂についても質問があり、生活困窮者、児童虐待を受けている子どもたちのための居場所開設が進められた。現在、美濃加茂市には5か所でこども食堂が運営され、あらゆる家庭の子供たちから利用されていることが報告された。特に、今年の夏休みに778人が本事業を利用したとのことで、将来的な需要への対応が求められる。
最後に、美濃加茂市の取り組みとして、今後の広報活動や災害時の地域協力がいかに進められていくか、まちづくりとの連携も期待される中、議会と執行部の協力が大切であるとの意識が織り交ぜられた。議員たちからの多様な視点が、新たな地域の活性化に向けて鍵となることが期待される。