令和2年9月11日、美濃加茂市議会第3回定例会が開かれ、様々な議題が討議された。
本会議では、令和2年度美濃加茂市一般会計補正予算(第7号)など、複数の補正予算についての審議が行われた。特に、小学校と中学校の水栓設備に関する質問が目を引いた。
前田孝男議員(10番)は、議案書の20ページに記載されている小学校の水栓の種類について質問した。教育委員会事務局長の長谷川壮重氏が、自動水栓528か所とレバー式水栓280か所の計808か所が取り替えられる計画があると回答。中学校では同様に、92か所の自動水栓と146か所のレバー式水栓の計238か所の更新が計画されている。
さらに、前田議員は「水栓の種類選定における議論はあったのか」と追求し、長谷川局長は非接触型の採用を重視したと述べた。特にトイレには全て自動水栓を設置する考えであり、廊下や教室では自動水栓60%、レバー式40%を想定している。
一方、田口智子議員(2番)は、豪雨による公園被害の状況を質問。西田恒夫建設水道部長が、ライン公園や化石林公園では土砂や流木の堆積が確認されたと報告し、復旧工事の内容についても説明した。ライン公園では約5,700立方メートルの土砂を除去し、整地や看板の復旧を行う計画である。
市長の伊藤誠一氏は、復旧工事の準備が進んでいることを強調。特に自然災害に備えるため、工事の質や効率を高めていく方針を示した。この背景には、気候変動による災害リスクの増大が考慮されている。
さらに、村瀬正樹議員(8番)の質問に対して、長谷川局長は、消毒作業に関する補正の対象期間を今年の8月17日から3月26日までとしたことを説明した。コロナ禍における学校の衛生管理が市の重要課題であることが再確認された。
その後、健康福祉部の藤井宗裕部長は、高齢者や介護職従事者に対する応援事業として商品券が配布されることを説明し、配布対象人数などの具体的なデータも提示した。