令和元年12月10日に美濃加茂市議会で開催された第4回定例会では、市政全般にわたる質問が数多く挙がり、議員各位が市民の生活向上や地域の活性化に向けた提案を行った。
中でも、サテライト地域の充実についての質問は特に注目され、森弓子議員は、まちづくり協議会の役割や地域を活性化させるための組織としての重要性を強調した。市民協働部長の山田尚樹氏は、"地域住民が自主的に行動するまちづくり協議会の設置を通じて、地域課題の解決を進めていく"と述べ、さらに、地域への人的・資金的サポートの必要性を掲げた。
加えて、お買い物不自由者への対応に関する質問では、消防団による移動販売の利用促進が提案され、特に高齢者の買い物支援の必要性が確認された。健康福祉部長の藤井宗裕氏は、"移動販売や介護保険制度を通じて、生活上の困難を抱える方々に十分に配慮した支援策を講じている"と答えた。
次いで、空き家バンクの現状についても議論が展開された。森弓子議員は、空き家バンクの活用による地域活性化を提案し、市民が移住しやすい環境を整備する必要があると訴えた。市民協働部長の山田氏は、実際の登録数と利用状況を踏まえた施策の重要性を再確認した。
さらに、急傾斜地崩壊危険個所についても言及があり、46カ所の危険個所の管理状況について建設水道部長の西田恒夫氏が説明を行った。このように、議会ではまちづくりや防災対策に関する様々な視点からの意見が活発に交わされた。特に、災害対策に関して議員一同が合意し、地域住民との連携が大切であるとの認識が一致した。
議会の最後には、新庁舎建設の計画とその候補地に関するデータについても議論され、市民意見の反映の重要性について再確認がなされた。今後も市議会では、市民の声を大切にしながら、地域の特性を活かした施策を進めていくことが求められていく。