美濃加茂市議会の令和4年6月定例会が開催され、市政一般に関する質問が行われた。本日は救急医療サービスや教育政策など地域に密着した重要な問題が議論された。特に救急医療に関しては、地域住民の安全を守るための体制強化が求められた。発言者の一人である永田 徳男議員は、救急医療における可茂地域の現状を指摘し、新たな救命救急センターの必要性を訴えた。「可茂消防本部がワーストクラスの受入れ拒否率を記録している状況では、地域医療の将来が懸念される。中部国際医療センターの救命救急センター指定が急務である」と述べ、地域の医療機関への支援を求めた。
また、スポーツ振興に関する質問も行われ、山田 尚樹市民協働部長が、ミナレク運動への参加により、地域住民が日常的に体を動かし、健康を維持する重要性を強調した。「岐阜県が推進するミナレク運動は、多くの住民に親しまれている。今後もその良さを広めていきたい」と発言した。
商業ビルに関しても活発な議論が展開され、村瀬 正樹議員は市が所有する商業ビルの維持管理において、「テナントとの関係構築が必要」と述べた。市としてもテナントの経営を支援する方針を示し、「事業者とのコミュニケーションを重視し、適正な方法で問題解決に取り組む」と強調した。
教育に関する質問では、道徳教育の重要性が改めて認識された。古川 一男教育長は、「道徳教育は、自己の生き方を考える力を養うために不可欠である。小・中学校では、それに向けた授業が行われている」と説明し、教育現場での取り組みの進捗状況について報告した。
今後も美濃加茂市が抱える課題に対し、議会、行政、市民が一体となって対応し、地域の安全で安心な暮らしを守る体制を築いていく必要がある。