令和3年12月17日に、美濃加茂市議会第4回定例会が開催され、複数の議案及び請願が審議された。特に注目すべきは、美濃加茂市の部設置条例等の改正に関する条例や、森林公園管理条例の改正である。
まず、議第64号の美濃加茂市部設置条例等の一部改正について、企画建設常任委員会の森弓子議員は市民への周知方法を明確にする必要性を指摘した。市は広報4月号にて機構改革を特集する方針を示し、混乱を避けるため速やかに周知を行う計画だという。
次に、議第65号森林公園の設置及び管理に関する条例改正では、さくらの森の火気使用が禁止されることが発表された。常時監視が困難なため、この措置が取られたとのことだ。これに関し、議場からは安全対策の重要性が強調された。
また、地域密着型サービスに関する議第66号の改正案では、現在の状況をふまえ、市外からの応募を認める内容が明示された。このような改正により、市のサービス充実が期待されている。
その一方で、第68号と第69号で提案された一般会計補正予算案はそれぞれ可決された。これには入浴時の介護ロボット導入や、住宅リフォーム助成金の増額が含まれ、地域福祉を促進する施策として関心を集めた。
請願については、請第3号の核兵器禁止条約の署名・批准を求める意見書が反対多数で不採択となった。これは日米安全保障条約との兼ね合いを考慮したためであり、議場での活発な議論が行われた。
一方で、子どもたちの給食に関する請願については、趣旨採択とされ、オーガニックや地産地消の推進に向け進展が期待される。具体的な生産量やコスト面での課題が指摘され、今後の調査研究が求められている。
このように、本定例会では市政に関わる様々な議案が議論され、全会一致での通過も多く見られた。市長の伊藤誠一氏は、議会の成果を評価し、市民の健康と未来に向けた努力を引き続き強調した。