令和2年美濃加茂市議会の第1回定例会が令和2年2月26日に開催された。
会議では、令和2年度の一般会計予算を含む46件の議案が審議されることが提案された。市長の伊藤誠一氏は、今回の予算編成が「将来都市像を着実に実現するための礎となる年」であることを強調した。特に、令和2年度が第6次総合計画の初年度であることから、市民、団体、企業、行政が一体となり、心の健康、体の健康、社会の健康を整えるために努力することが求められる。
具体的には、予算全体で230億8千万円を計上し、前年に比べ14.9%の増加を見込んでいる。この増加の背景には、健康増進、女性・若者活躍、多文化共生、産業振興、地域再生、防災・減災の6つの施策が重点的に掲げられている。特に、健康に焦点を当て、住民が健康に生活できる環境を整えていくことが重要視されている。これにより、持続可能なまちづくりを実現することが期待されている。
また、条例に関する議案としては、美濃加茂市私債権の遅延損害金徴収条例の制定が提案され、民法改正に伴う適切な徴収方法の整備が目指されている。これには、未納金に対する適正な利率の適用が含まれており、公平かつ公正な徴収が求められる。さらに、国民健康保険条例や固定資産評価審査委員会条例の改正も含まれており、より効率的な市政運営へ向けた変更が行われている。
市長は、今後も人口減少や高齢化といった地域課題に対処し、魅力あるまちづくりを進めていく必要があると述べた。議会の活動内容に関しては、議長の牧田秀憲氏より、諸般の報告が行われ、これからの議会に対する期待が寄せられている。