令和4年3月9日に開催された美濃加茂市議会の定例会では、コロナ禍や不登校問題、新庁舎計画に関する議論が交わされた。
最初に、坂井文好議員が自宅療養者への支援について言及した。3月7日現在の感染者数は市内3,070人で、坂井氏自身も感染し、自宅療養中に支援物資が届くまでの過程を振り返った。市の防災備蓄品を利用して、迅速に支援物資を提供する体制が求められると述べ、支援の充実を求めた。
次に、いじめや無気力、不安を抱える不登校児童について議論され、日比野安平教育長が市内の不登校児童数を報告した。教育機関としては早期発見と適切な支援が重要であり、地域との連携も必要との意見が出た。坂井議員は、地域にフリースクールなどの活動による居場所作りが求められるとし、さらなる支援策を提案した。
新庁舎整備計画については、藤井浩人市長が、前市長の計画は民意に反しており、再検証が必要と強調した。市長は新たに市民の声を反映させていくことを約束し、透明性を持たせた地域づくりを進める方針を示した。議員たちも市民と行政の意見を尊重する重要性を確認し合った。
また、美濃太田駅周辺の活性化についても議論が及び、新庁舎が地域の中心的役割を果たすことで街の魅力をさらに引き出すとの意見があり、具体的な施策については今後検討が必要とされた。