令和４年12月７日、美濃加茂市議会は第４回定例会を開催し、さまざまな議題が議論された。中でも注目されたのは、医療費無償化の拡充についてであった。金井文敏議員は、加齢に伴う難聴支援や不登校児童支援に関連し、医療費負担の軽減を訴えた。市民福祉部長の渡辺久司氏は、コストやニーズを勘案の上、今後の議論を進めていく意向を示した。特に高齢化社会が進む中で、高齢者の医療費に関する支援の重要性が再確認された。また、他自治体の追随に対し、美濃加茂市としても積極的な対策が求められることから、具体的な予算や施策の検討が課題に挙がった。
次に、タクシー運賃の割引制度についても意見が交わされた。岸一夫議員は高齢者の移動手段について懸念を表し、タクシーチケットの割引率について提案をした。市側は現在1割引きの制度を設けているが、さらなる支援策として5割の割引を求める声に対しては、現時点では計画がないとした。高齢者の外出を促進するためには、コスト面でもより一層の改善が必要であるとした。
他にも、地域公共交通形成計画の議論が行われ、特にあい愛バスの利用促進が強調された。市長は、バス開発においてはAIを活用したオンデマンドバスの導入を視野に入れていると表明した。しかし、現在の交通状況や住民のニーズに応えきれていないのも事実であり、地域内での活性化が必要である。」,
「新庁舎建設計画」も大きな議題の一つであった。市長は、過去の計画を見直す中で、住民に対する透明性と理解を求めており、候補地の選定には慎重な検討を進めることを表明している。前平公園を含む防災拠点にするべきとの意見が特に注目された。市民が安心できる庁舎の必要性について再確認され、今後の進め方や具体的なスケジュール案については検討が続けられる。
これらの議論を通じて、美濃加茂市の今後の政策と市民生活に大きな影響をもたらす課題が浮き沈み、住民の声をしっかりと反映させる取り組みが求められることが伺えた。特に高齢者支援や医療費無償化に関する施策は、ますます重要視される今後の市政運営において、このような取り組みが求められるだろう。