令和2年6月26日、美濃加茂市議会は定例会を開き、計16議案を審議した。
議案の中には、後期高齢者医療に関する条例の改正や一般会計補正予算の承認が含まれ、全体的に重要な内容が揃っていた。
特に注目されたのは、「美濃加茂市後期高齢者医療に関する条例の一部改正」だ。岐阜県の条例改正に伴い、更新された申請書には傷病手当が新たに追加される。この点について、文教民生常任委員会の片桐美良委員長は、「これは事務の手順が少し異なるだけで、職員の増加は不要」と答えた。
続いて、令和2年度の一般会計補正予算についても話題に上った。中でも、子育て世帯への臨時特別給付金の取り扱いについて、議員から申請が不要だとの説明がある一方、受給を希望しない場合は申し出る必要があることが確認された。
また、国民健康保険の改正では、減額や免除の基準について市からの説明が求められた。市は、国の条件に基づいて規定されていると述べ、その周知方法として、保険料の通知に案内チラシを添付する予定であることが明らかになった。
さらに、議会では美濃加茂市職員の給与改正も承認された。地域手当の改定については、内閣府の研修を受けていると説明があり、全国一律の基準を適用することが明記された。
これらの議案は全て原案通りに承認され、特に第59号の一般会計補正予算が賛成多数で決定された。市長の伊藤誠一氏は閉会の挨拶で、議員の理解と協力に感謝の意を表し、「新型コロナウイルスの影響もある中で、今後の市政の進展に努めたい」と表明した。
このように、美濃加茂市議会の定例会では、重要な条例改正や予算案が滞りなく進められた。市民に対する医療・福祉サービスの向上に向けた議論が続く中で、議員たちの活発な意見交換が見られた点が印象的であった。