令和元年12月12日、美濃加茂市議会の第4回定例会が開かれた。議事の日程には複数の条例改正案が含まれており、特に国民健康保険に関する議案への関心が集中した。
議第68号では、美濃加茂市国民健康保険条例及び介護保険条例の改正に関する質疑が行われた。森弓子議員は、改正によって4月から6月分の納付が不要になる一方で、医療費が発生しているため、給付への影響を懸念した。
これに対し、藤井宗裕健康福祉部長は、国保制度改正により、県からの医療機関への支払いが保障されることを説明しつつ、保険料収入がなくても給付に支障が出ないことを強調した。また改正による納付回数の変更が市民に与える影響についても言及。市民には保険料額が明瞭化する意義を理解してもらうと述べ、広報活動を強化する意向を示した。
次に、議第69号では、令和元年度の一般会計補正予算が審議され、特にコンビニエンスストアでの証明書交付システムについての質疑が目立った。高井厚議員が、システム導入の狙いや目的を問うと、佐藤文彦総務部長が市民サービス向上を目指すと説明。さらに、マイナンバーカードを利用した証明書交付の利便性を強調し、国の方針と連動する形で進める方針を述べた。
また、マイナンバーカードの取得率についても触れ、高井議員が具体的な割合を尋ね、渡辺久司経営企画部長が市職員の取得率は約25%であると報告。市役所内での率先取得を促進し、普及率を改善させたい意向を示した。
議案の審議は滞りなく進行し、各議案は今後の常任委員会に付託されることとなった。次回の会議は12月13日に予定されている。