令和3年3月10日の美濃加茂市議会第1回定例会では、コロナウイルス対策や再開発事業について活発な意見が交わされた。
特に、新型コロナウイルス感染症に関する議論が中心を占めた。前田孝議員は、現在306名の市民が感染している現状をあげ、PCR検査の拡充を求めた。藤井宗裕健康福祉部長は、無症状感染者の把握が重要であり、一斉検査の有効性も認めながらも、受け皿の確保が課題であると説明した。
続けて、指出されたクラスターの発生状況についても質疑が行われた。藤井部長は、医療機関でのクラスター発生において感染経路の特定は進んでいないものの、基本的な予防策の徹底が重要であると強調した。
また、市街地再開発事業に関する進捗状況も話題に上がった。西田恒夫建設水道部長は、美濃太田駅南地区の再開発計画の進行状況を報告し、このプロジェクトが地域の成長に寄与することを期待していると述べた。特に、商業棟や住宅棟の詳細な構成、さらには全体の敷地面積についても説明された。
新庁舎建設に関しても、市長伊藤誠一氏が発言し、庁舎の必要性とともに市民との対話を重視する考えを示した。市民への説明会を通じて透明性を確保し、具体的なイメージを共有しながら進めていく意向を明らかにしている。
加えて、環境美化や子育て支援策についても言及された。地域での協働による環境美化活動の強化や、コロナ禍における子育て支援の必要性が改めて認識された。各部長は、今後一層の努力を誓った。
このように、議会では様々な問題に取り組む姿勢が感じられ、市民が安心して生活できる環境づくりが進められていることを示している。