令和2年12月18日、美濃加茂市議会第4回定例会の会議が行われ、各議案が慎重に審議された。
主に令和2年度美濃加茂市一般会計補正予算が重要な議題として取り上げられた。特に、文教民生常任委員会の酒向信幸議員が報告したところによると、コロナウイルスの影響でイベントの企画が困難だったが、例年の予約状況が回復したとのこと。特に、長良川鉄道の支援事業が注目されている。
議第97号に関しては、教育費の時間外勤務手当の増加理由が問われ、藤井宗裕健康福祉部長は主に学校修繕に関連する時間外が影響していると説明した。また、教育総務課では職員の負担軽減に努めていると強調した。
議第107号では、美濃加茂市と坂祝町の定住自立圏形成協定の変更が議題となった。高井厚企画建設常任委員長によると、これまでのビジョンを進化させていく必要性があると述べた。新たなテーマとして「圏域の50年、100年後の土台を作る」が掲げられており、地域の持続可能な発展に向けた取り組みが求められている。さらには、首長同士の意見交換会も実施され、地域特性の理解を深める場が設けられていることも明らかにされた。
請第3号の日本政府に核兵器禁止条約の署名と批准を求める請願については賛否が分かれた。今年度の活動として核軍縮に向けた強い姿勢があるとして、賛成意見が出たが、核兵器保有国との連携が必要とする反対意見もあった。結論として、この請願は反対多数で不採択となった。
伊藤誠一市長は、会議の閉会に際し、議員の意見を尊重しつつ、来年も市民の健康を第一に考えた政策を進める姿勢を示した。市民に向けて、健康に留意し希望に満ちた年を迎えてほしいとの言葉が贈られた。