令和3年9月24日に開催された美濃加茂市議会第3回定例会では、市の主要な条例改正案が審議され、全会一致でいくつかの重要議案が承認された。
主な議案には、美濃加茂市個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の改正が含まれる。この改正は、行政サービスの円滑化を目的としており、その中で、特に市民の個人情報保護を強化する内容が盛り込まれている。市の担当者である高井 厚企画建設常任委員長は「本条例改正により、より一層の情報セキュリティの確保を図る」と述べた。
さらに、令和3年度の一般会計補正予算も審議され、特に小児インフルエンザワクチン接種に関する助成金の取り扱いについての質疑があり、助成金が12月末までに完了しないと受けられないことが確認されている。市の健康福祉部長、藤井 宗裕氏は「ワクチン供給の拡充に努め、市民の健康を守るため全力を尽くす」と強調した。
また、女子トイレに生理用品を設置するという請願についても議論が交わされた。この請願は、学校低学年の女子トイレには設置が必要ないとの意見が多数を占める一方で、全体として生理用品の設置に賛同する声もあった。委員会の酒向 信幸文教民生常任委員長は「教育現場における性教育の重要性を今後も考慮し、適切な対応を進める必要がある」と述べた。
予算決算に関しても、令和2年度の歳入歳出決算が認定され、全体的に黒字であることが報告された。一方で、保険料の高騰に対する意見もあり、今後は市民の意見を聞きながら適切な措置を講じることが求められている。特に介護保険や国民健康保険関連の議論は、注目され続けている部分でもあり、会議の中で数名の議員から意見が出されていた。
最終的には、出席した議員全員からの協力により、各議案は順次承認され、議会は閉会に至った。市長の伊藤 誠一氏は「議員各位の意見を基に今後の市政発展に努めていく」とし市民に向けた感染対策も引き続き強化する方針を示した。