令和3年3月16日、棚倉町議会は定例会を開催し、防災・減災、防災会議の内容に関する重要な議論が行われた。
大竹盛栄議員は、防災会議の活動や防災訓練についての具体的な計画を質問した。特に、東日本大震災から10年の節目にあたり、地域に基づいた防災計画の重要性を強調した。町長の湯座一平氏は、防災計画の作成について、条例に基づいた委員の任命を説明し、関係機関との連携が行われることを示唆した。さらに、自主防災組織の重要性や防災マップの見直しについても言及し、町民が安心して生活できる環境を整える意義を訴えた。
次に、交流人口の獲得についての施策が議論された。町長は、観光資源を活用した施策に力を入れる考えを示し、地域の活性化に向けた取り組みを推進する意向を表明した。特に、歴史や文化資源のネットワーク化が重要であり、宿泊者が増えれば地域全体の活性化にも寄与するとした。この点において、地域の観光施設やイベントの開催がますます期待される。
また、教育問題に関して、町の運営する幼稚園や小学校の統合計画についても議論が交わされた。少子化の影響を受けながら、子供たちの教育環境の充実が求められている。教育長は、学びのあり方検討委員会において適正規模や配置について議論が進められ、今後の方針を固めていくと述べ、教育環境の向上に向けた積極的な姿勢を示した。
成人式や消防団出初式の今後についても質疑が行われた。コロナ禍での成人式のオンライン開催や出初式中止の経緯が報告され、参加者の健康を第一に考えた判断であることが説明された。次年度の方針について、町長は例年通りの開催を目指すとの意向を表明し、今後も状況に応じた柔軟な対応をしていく姿勢が示された。
全体を通して、防災や教育、観光振興など、町の未来に向けたビジョンが示された議会となったことが注目される。今後も町民の声を反映させながら、持続可能な町づくりが求められる。