令和6年第1回中島村議会定例会が開催された。
本会議では、令和5年度の各会計補正予算が審議され、すべての議案が無事に可決された。
それぞれの議案につき、議論が交わされた。特に、一般会計補正予算についての質疑が目立った。
議案第24号の質疑では、椎名康夫議員が東京電力原発事故賠償金の内容について質問した。
「平成24年から26年までの人件費が一括して送金されたのか」と尋ねると、総務課長の藤田幸江氏は「合計金額で計上されている」と答えた。この賠償金は2260万円から2600万円にのぼることが強調された。
この賠償金について、今日までの交渉経緯も説明された。「生活支援対策室の職員の人件費が認められ、ほぼ満額に近い金額が交渉で得られた」と藤田課長が語る一方で、「今後も東電との交渉を続けている」と述べた。
次に質問に立った小松公雄議員は、この賠償金の具体的な使い道について尋ねた。
藤田課長は、特定財源ではないため、村の一般財源として使われるとのことだった。国や県からの補助が少ない中での厳しい財政運営が伺える。
また、議案第25号の国民健康保険特別会計補正予算についても審議されたが、質疑はなく、原案通り可決された。議案第26号から31号までも同様に進行し、全ての議案が無事に通過した。
一方、財政課長の説明によると、農道の新設改良事業については、国からの補助金が期待外れであることが明らかになった。これにより、今後の事業計画に影響を与える懸念がある。
総括として、各議員は厳しい財政状況下においてもより良い村づくりを目指し、予算を的確に活用していく必要性を再確認した。会議は全ての議案が可決され、散会となった。