令和6年6月13日に開催された白河市議会定例会で、重要な決議や条例改正が議論された。
議長の筒井孝充氏が辞職し、その後の議長選挙で石名国光議員が新議長に選出された。
議長職を退いた筒井議長は、前議長の辞職の理由となった倫理基準の問題への真摯な対応を議会に求めるとともに、議会の信頼回復へ向けた取り組みの強化を表明した。新議長の石名国光議員は、全議員で協力し、誠実な議会運営に努めていく意向を述べた。
特に注目されたのは、「白河市議会ハラスメント防止条例検討特別委員会」の設置に関する決議案である。この特別委員会は、議員間のハラスメントを未然に防ぐため、ハラスメント防止条例案を策定することを目的とする。
さらに、議案第44号から第50号までの税条例改正案が全会一致で賛成され、昨今の社会情勢への対応を示した。議長選挙後は、議席の一部変更や、議会運営委員の選任も行われた。
鈴木和夫市長は全体の議案に関して、特に地方自治法改正案について言及。その中で、国の指示権が曖昧であることに危機感を示し、地方自治の原則を守るための対応を求めた。市長はまた、少子化や高齢化への具体的な対策についても説明し、市民の生活向上に努める方針を強調した。
この定例会は、今後の白河市の方針を示す重要な場となり、6月26日までの14日間の会期にわたる継続的な議論が期待される。議会は色々な課題に直面する中、地域の信頼と市民生活の向上へ向けた確固たる一歩を踏み出したといえる。