令和6年3月12日、棚倉町議会定例会が行われ、議案の審議が行われた。
議題には、複数の条例改正案や令和6年度予算案が上がり、厚生文教常任委員会委員長の菊池忠二氏が報告した。
具体的には、棚倉町介護保険条例の一部改正などが含まれる議案は、全会一致での可決が決定された。議案第8号は、介護保険制度の枠組みを見直すものであり、委員会の審査結果では、原案通りの可決が推奨された。
また、令和6年度の予算案が発表され、一般会計が75億6,000万円、前年より5.7億円の増が盛り込まれた。予算特別委員会の藤田智之委員長は、予算案に対する質疑を省略しつつ、賛成と反対の意見が交わされた。その中で、松本トク子議員は、予算が町民の生活向上に寄与しないことを懸念し、反対を表明した。
反対理由には、学校給食の無償化未実施や少子化対策の薄さが挙げられた。松本議員は特に、町の支援が不足している現状を訴え、若者の流出を懸念した。これに対し、賛成を表明した議員たちは、今の予算案に人材確保や子育て支援が織り込まれていることを強調した。
最後に追加議題として、棚倉町副町長の選任についての提案があり、渡邉崇史氏が後任として選任されることが決定した。これにより、行政の継続性が確保された。議題の一つである人権擁護委員の候補者推薦も全会一致で承認された。
このように、棚倉町議会は、町の重要な方針である条例改正や予算案に対して、充実した議論が行われ、全体的に合意形成が進められたことが記録されている。