令和6年3月14日、午後10時より、令和6年第1回中島村議会定例会が開会された。今議会の主な議題である「令和6年度中島村一般会計予算」が可決され、関連する諸問題について活発な意見が交わされた。
中でも、小林均議員が指摘した樹木移植業務委託については、樹木移植による管理負担が懸念されている。小林議員は、「管理が容易でないというなら、樹木の管理が大変ではないか」と問いかけた。これに対し、総務課長の藤田幸江氏は、「村の木として管理していきたい」と述べ、将来の管理も視野に入れていると強調した。
続いて、法人事業税交付金の増加についても議論された。小松公雄議員が、昨年度からの増加理由を問うと、総務課長は、実績に基づいた算出であると説明した。具体的には、県から交付される法人事業税に基づいているとのことだ。このように揺れ動く法制度に対する慎重な対応が求められている。
また、庁内環境整備事業では、役場に関わる新しい取り組み、特に災害時の情報伝達手段の強化が活発に議論された。防災行政無線の機能更新では、スマートフォンから直接操作できる機能が加わることになり、住民への迅速な情報提供が期待されていることに参画議員たちも注目した。
特に、消防費では防災行政無線の耐用年数が切れ、更新が不可欠であることが話題となった。新しいシステムにより、今後はもっと複雑な情報も迅速に処理できるようになる見込みだ。村としてのインフラ整備は不可欠であることが強調された。
他にも、予防接種に関する健康被害給付についても言及され、過去のデータを基にした予算案が承認された。事案への対応について万全を期す必要があると各議員からも同意が得られた。
今次定例会は、村全体の未来を見据えた踏み込んだ議論となった。各議員の質問からも見て取れるように、村民のニーズに応えられる予算の執行が、今後一層求められることだろう。