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消防団の成り手不足が深刻化、地域防災の重要性が再認識

6月20日の白河市議会定例会で消防団の成り手不足が問題視され、地域防災の重要性が再認識された。
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令和6年6月20日、白河市議会は定例会を開催し、一般質問が行われた。特に、消防行政とその改革に関する質疑が多くの関心を集めた。

鈴木裕哉議員は消防団の現状を指摘した。彼によれば、年々団員数が減少している中、消防団は地域防災における重要な役割を果たしている。特に、令和5年4月時点で全国の消防団員数が約76万人に減少しており、定数88万人に足りていない状況にあるとのことだ。また、現役世代の入団意欲が13%に留まる一方、73%が参加しない意向を示していることから、消防団への参加促進の必要性を訴えた。

鈴木市長はこの問題に応じ、消防団の役割の重要性を強調。地域住民の意識改革、自助・共助・公助が大切であるとの見解を示した。市では消防団員確保に向けた報酬改定や設備の充実を進めているものの、高齢化や経済的な面での参入障壁が存在している。特に、日中の人員不足に対処するため、企業や女性団員の募集にも力を入れる考えを述べた。

次に、高齢者福祉に関する問いもあり、大竹功一議員が身寄りの少ない高齢者への支援策を求めた。菊地保健福祉部長は、支援シートの活用や医療・介護サービスに対する希望のまとめを検討していると回答。身寄りのない高齢者が安心して生活できる環境を整備する重要性を訴えた。

さらに、インバウンドによる誘客に関する報告も行われた。佐川琴次議員は、白河市が台湾との関係を強化するべきだと提起した。鈴木市長はすでに台湾からの観光客数が増加していることを表明し、今後は広域観光を意識した施策を強化していく方針を示した。

また、動物愛護についても議論があり、大竹功一議員は虎ばさみの使用禁止と周知徹底を求めた。片野市民生活部長は市の方針として、動物愛護に関する啓発や法令遵守に向けた施策を進めていると述べた。

最後に、柴原隆夫議員の長時間労働問題に関する質疑があり、教育環境における教員の労働状況が議論された。教員の長時間労働が志願者減少に寄与している現状を踏まえ、教育長は職場環境改善の意識を高めているとした。

多様なテーマが取り上げられ、白河市の今後の課題解決に向けた意見が交わされた。特に消防団や高齢者福祉、観光振興など、地域の安全と防災に向けた取り組みが重視されており、次回の会議ではこれらの施策の詳細な議論が期待される。

議会開催日
議会名令和6年6月白河市議会定例会
議事録
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