棚倉町議会は令和5年12月22日に定例会を開催し、様々な議題について討議を行った。この中で、高齢者の住みやすい環境づくりが重要なテーマとして挙げられた。
町長の湯座一平氏は、65歳以上の高齢者が約4,353人で、全体の33.4%を占めていると指摘した。これに対し高齢者が安定して住み続けられる環境づくりが急務であると認識していると述べた。
また、地元住民がくつろげるよう、城跡周辺にベンチを設置したり、トイレを設けることが提案されたが、現状では公的な設置は難しいとのこと。町長は民間の力も活用し、地域全体として高齢者が快適に暮らせる環境を整えることが重要であると確認した。
一方で、旧棚倉高校跡地の利用については、町が県と現状の話し合いを続けていることが報告され、県が財政的な支援を検討しているものの、具体的な内容はまだ不明な状態にある。町としては、県に対し無償譲渡を求める姿勢を維持しているという。
小京都棚倉についても町民の理解不足が指摘されており、町民が積極的に小京都を感じられるような施策が求められた。県との協力や観光誘致などが重要だが、まずは町民が小京都棚倉に誇りを持ち、理解を深めるための周知活動が必要であるとの意見が強調された。
最後に、学校給食に関しては、給食の質向上が求められ、町は栄養士と協力した取り組みを行うことを約束した。特に、子どもたちが楽しみにする献立作りに努める言及があり、望ましい給食の実現に向けた努力が続けられることで期待されている。