令和5年度棚倉町議会定例会12月会議が開催され、重要な議案が可決された。
議案第53号では、一般会計補正予算が承認され、歳入歳出ともにおよそ4億6256万9千円が追加される。特に地方交付税やふるさと納税寄付金の増額が目立ち、地域振興に向けた経費が充実される見込みである。また、議案第54号では、国民健康保険特別会計補正予算が可決され、保険給付費の増加に対応した内容が盛り込まれている。
次に、介護保険特別会計補正予算に関する議案第55号も可決され、必要な支出が確保される。その一方、簡易水道事業と公共下水道事業の特別会計補正予算についても、それぞれ議案第56号及び第57号が議論され、いずれも原案通りの結果となった。これにより、住民の水道環境が確保されることが期待されている。
特に注目されたのは、議案第60号及び第61号による議会議員の報酬や町長等の給与に関する改正で、支給率の引き上げが図られた。役職者の処遇改善が求められる中、議員の報酬については、県の人事委員会の勧告に基づき、調整が行われた。
さらに、職員の給与に関する議案第62号では、福島県の勧告に則った形での給与引き上げが盛り込まれた。また、任期付職員や会計年度任用職員に関する待遇改善も見逃せないポイントであった。
議案第65号では、国保税条例の改正が実施され、特に妊産婦等の負担軽減策が新たに導入される。これにより、出産を控える世帯への支援が強化されることとなる。
最後に、議案第66号から第70号までの一連の条例改正で、簡易水道や下水道事業の設置等に関する規定が整理され、各事業の効率化及び透明性の向上が図られる。特に文化センター長寿命化改修工事については、追加工事の必要性から大幅な予算が計上された。このように、棚倉町の基盤整備と住民サービス向上に向けた取り組みが進められる中、各議案が可決された。