令和2年3月13日、棚倉町議会が定例会を開催した。議題には多くの重要事項が含まれ、各常任委員会からの報告が行われた。
最初に、総務常任委員会の和知裕喜委員長が議案の審査結果を報告した。議案第10号、行政手続等における情報通信技術の利用に関する法律の一部改正に係る条例については、全会一致で可決された。その他議案第11号から第12号についても同様の結果となった。
次に、厚生文教常任委員会の菊池忠二委員長が、議案第13号、特定教育・保育施設に関する基準の一部を改正する条例について報告した。こちらも全会一致で可決され、子育て支援の強化が期待されている。
続いて、建設経済常任委員会の藤田光子委員長が議案第14号から第16号までについて審査結果を報告し、いずれも原案の通り可決すべきとの委員会の意見が述べられた。
予算特別委員会の佐川裕一委員長は、令和2年度一般会計予算に関する議案第17号について、賛成者と反対者の意見が分かれた。反対討論を行った鈴木政夫議員は、予算案の内容が町民の生活に与える影響を懸念し、企業誘致や子育て支援の不足を指摘した。これに対し、賛成討論をした和知裕喜議員は、財産管理の適切な運営と子育て・教育環境の充実を訴えた。
最終的に、議案第17号は起立多数で可決された。さらに、国民健康保険特別会計予算の議案第18号、後期高齢者医療特別会計予算の議案第19号、介護保険特別会計予算の議案第20号、簡易水道事業特別会計予算の議案第21号、公共下水道事業特別会計予算の議案第22号、農業集落排水事業特別会計予算の議案第23号、霊園整備事業特別会計予算の議案第24号、上水道事業会計予算の議案第25号、戸中・大岩平辺地に係る公共的施設の整備計画の変更に関する議案第26号も全て可決された。
また、追加議案として、棚倉町監査委員の選任及び人権擁護委員候補者の推薦が上程され、全会一致で同意された。最後に、段河内平塩線法面保護工事の請負変更契約に関する議案も可決された。
午前10時50分、議長の須藤俊一より、全ての案件の審議が終了したとの宣告があり、令和2年棚倉町議会定例会が閉会となった。