令和4年6月9日に行われた棚倉町議会定例会において、農業施設の改修やキャリア教育、健康管理に関する質問が多数寄せられた。
まずは、農業施設の改修に関して、町内のラバーダムについての意見が相次いだ。具体的には、石田堰に関し、過去の改修や今後の対応について議論された。町長は、これまでに石田堰の修繕工事が数回実施されていることを説明した。また、特定の業者による修理が行われ、機能診断が行われる予定があるという。かつての台風19号の影響で修理がなされたにも関わらず、激甚災害に指定されなかった理由についても述べられたが、具体的な案件の詳細が不明なため、エビデンスを求める声が上がった。議員からは、耕作者の負担が増大することへの不満や、今後の費用負担についての懸念が示された。
次に、教育に関する議題では、現在のキャリア教育の進捗と今後の目標について議論がなされた。教育長は、キャリア教育が子供たちの自立を支援するものであり、地域社会の担い手を育成するための基盤であるとの観点から、今後も継続的に推進していく方針を示した。
一方、小・中学校の運営に関しては、2学期制度の見直しが議題に上がった。教育長によると、2学期制の推進が学校現場でスムーズに行われているという。また、特別支援を要する児童・生徒への対応についても言及され、必要に応じた支援員の配置や、学校における教育体制の強化が求められた。
健康管理にかかる課題として、職員のメンタルヘルスや喫煙ルールの確認が取り上げられた。健康診断の受診率は100%であり、職員の健康維持活動が強調されたが、受動喫煙対策については喫煙所の設置が行われているとの説明があり、今後の対策に期待が寄せられた。
この会議では、農業や教育、職員の健康管理など多岐にわたる課題が提示され、町の持続可能な発展に向けた議論が行われた。町民の期待に応えるため、早急な対策と方針策定が求められている。