令和3年12月21日、棚倉町議会の12月第1回会議が開催された。
会議の主要な議題には、令和3年度の一般会計補正予算が含まれている。特に、会議では子育て世帯に対する支援が強調された。
町長の湯座一平氏は、議案に関連して「新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、支援が急務である」と述べ、臨時支援事業として10万円を一括支給する補正予算の必要性を訴えた。これにより、子育て世帯の経済的負担を軽減することを目指している。
議案第52号は、歳入歳出ともにそれぞれ106万円を追加し、補正後の総額は約72億4,814万円となる。総務課長の小林弘氏は、具体的な数字を挙げ、「支給対象者は1711名、世帯数は869世帯である」と説明した。
また、議論の中で鈴木政夫議員が所得制限について質問を行った。「棚倉町としては所得制限を設け、困窮者への迅速な支援を決定しています」と健康福祉課長の富岡浩一氏が回答した。
さらに、町は支給予定日を12月27日とし、すでに児童手当の対象者に対して支給する方針を定めているとした。しかし、一部議員からは「通年議会のルールに従う必要がある」との指摘もあがり、今後の進め方について慎重な姿勢が求められた。
討論において異議が示されなかったため、議案は原案通り可決された。本日は全会議日程が終了し、会議は散会となった。議長の須藤俊一氏は、出席者に感謝を表明し、会議を締めくくった。