棚倉町議会は令和5年3月7日において定例会を開催し、様々な議案を審議した。
最初に、町長の湯座一平氏が新型コロナウイルス感染症についての現状を説明した。国の方針変更に伴い、感染症対策の新たな段階に移行しつつあり、県内では依然として一定数の感染者が把握されているとした。
次いで、新型コロナワクチン接種に関する報告がなされ、接種率は66.5%に達していることを明らかにした。令和5年度からの新たな接種体制については、国の方針が決まるのを待って迅速に対応する意向を示した。
また、町長は特に注目すべき施策として、子育て支援に関する取り組みを挙げた。具体的には、育児用品購入助成や医療費の無料化、さらには高校生への修学支援が新たに導入されることが説明された。この対策により子育て世帯を支援し、子どもが安心して育つ環境づくりに取り組む方針が示された。
さらに、公共料金の見直しに関しても言及されたが、町民にとって利便性と財政の健全性を両立させるための方策が求められると強調した。
補正予算については、8件の議案が提出されており、これには一般会計、特別会計ともに幅広い分野が含まれ、合計で69億8,300万円の予算が提案された。この中で、特に国民健康保険の補正予算では、予算の減少が見込まれており、効率的な資金運用が求められる。
今回の議会では、条例の改正に関する案件も多く、犯罪被害者支援条例や個人情報保護条例に関する新たな整備案が示された。これにより、町民の権利保護が一層強化される見通しである。