棚倉町議会は、令和3年度予算案の採決を行うため、3月11日に定例会を開催した。
本年度予算案には一般会計、特別会計が含まれており、多岐にわたる企画やサービスの継続が期待される。
特に一般会計については、総額63億4,400万円としており、前年の予算と比較して減少している部分もある。
総務課長の小林弘氏は、歳入について、町税が対前年度比3.3%減の18億2,593万円、地方消費税交付金が対前年度比7.8%減の3億1,260万円であることを説明した。
特に、町税の減少は、経済環境の変化を反映しており、取り組みが求められると強調した。
また、財源の一部を寄附金が補う形で、前年度比60%増の8,000万4,000円が計上されている。これは町の活動を広め、地域の繋がりを強化する重要な要素となるという。
国民健康保険特別会計予算の説明は、住民課長が担当した。歳入の総額12億8,774万8,000円で、前年に比べて0.9%減少する見込みであることが確認された。
平等な医療サービスの提供を目指す中で、対策が求められる。
後期高齢者医療特別会計についても、住民課長が予算の増加(5.2%増)を示し、支出の内容を明確にした。
医療給付分や介護納付金に関連する予算が大きな位置を占めている。
介護保険特別会計も同様に、収入の確保と支出のバランスを保つことが焦点となった。歳入は15億1,286万7,000円が見込まれ、1.6%の増加が計画されている。
下水道や簡易水道事業に関しても新たな予算案が提案され、特に公共下水道は対前年度比8.9%の減少が指摘された。
一方で、上下水道課長の近藤和幸氏は優れた水準の水道サービスの維持を約束した。
霊園整備や農業集落排水事業もそれぞれ196万5,000円、19,220万円が計上されており、町の持続的な発展が期待される。
議論の後、予算は予算特別委員会へ付託され、今後の審査に移行する予定である。
議長の須藤俊一氏は、議案がすべて審議されたことを報告し、会議を終了した。