令和4年3月14日、棚倉町議会定例会が開催され、様々な議題が論じられた。最も注目されたのは令和4年度の上水道事業会計予算書の訂正に関する議案である。この訂正には、過年度分損益勘定留保資金の金額の修正が含まれており、正誤表に基づいて議会の承認を受けた。
次に、一般質問セッションが始まり、「高校生への通学支援」が主要テーマとなった。高校生の通学費用が大きな負担である問題が取り上げられ、藤田智之議員が具体的な補助策を提案した。県内ではいくつかの市町村が通学費用を補助しており、例えば矢祭町や鮫川村では具体的な金額が示されている。しかし、棚倉町では独自の助成は行っていないため、議員からはその必要性について強い要望があった。特に入学時の大きな出費を軽減する支援が求められた。
また、空き家対策についても議論が行われた。副町長は、空き家バンク制度の活用や改修費支援の取り組みについて説明した。一方で、特定空家に関する法的手続きの重要性が指摘され、具体的な行動を促す声があがった。
最後に、河道の掘削事業については、過去の台風19号での被害を受けたことから、今後の事業拡大が求められている。副町長は、県との協力を強化し、効果的な事業推進を進める意向を示した。