令和6年8月7日に行われた棚倉町議会の会議で、重要な施策が議論された。この会議では、令和6年度一般会計の補正予算や、町長の引退表明もあり、多くの議員が発言した。
町長の湯座一平氏は、次の町長選には立候補しないと表明し、これまでの施策を振り返った。「共に生きる 共に育てる まちづくり」を基本に12年間町政に携わり、地域の健康寿命の延伸や教育環境の整備に全力を尽くしてきたと述べた。引退の理由は、厳しい財政状況や人口減少といった課題を挙げ、次代の担い手にバトンを渡す必要があると納得を得る発言をした。これに対し、議員たちは深い感謝の意を表した。
次に説明された令和6年度棚倉町一般会計補正予算については、文化センターの外壁補修に関する予算が増額され、522万5,000円が承認された。この予算は、外壁のクラック補修に必要なものであり、町の財政にとって大きな意味を持つものとされている。
また、小型動力ポンプ付積載車の購入も議題に上がり、契約金額は1,848万円。今後の消防活動の支障を防ぐ目的での購入である。ここでも、議員たちからは納期に関する懸念が示されたが、住民課長の近藤和幸氏は年度内納品を目指すと説明した。
一方、報告第9号については、町のクリーンアップ作戦中に発生した物損事故の損害賠償が話題となった。健全な運営を維持するためには、今後の事故を防止するためのガイドラインを強化する必要性が示唆され、事務局は調査検討を進める意向を示した。
この日の会議では、議案第32号として棚倉町文化センターの長寿命化改修工事の請負変更契約も可決された。これにより、補修工事の進展を図り、地域文化発展への期待が高まる結果となった。