令和2年3月9日に行われた棚倉町議会では、主に町長の3選出馬や新型コロナウイルス対策、医療行政についての議論が行われた。最初に、佐川裕一議員が湯座一平町長の3選出馬に関する所信について質問した。湯座町長は、自らの基本方針を「共に生きる、共に育てる、まちづくり」とし、これまでの実績を強調した。
次に、新型コロナウイルス対策に関する質問が続いた。佐川議員は、感染拡大の懸念について、町長に対策を問うた。湯座町長は、感染症法の規定に基づき、適切な対応を行っていく考えを示した。特に、情報提供の重要性を強調し、地域の医療過疎の問題についても言及した。町では、医師不足に対する施策の検討が行われているが、現時点では具体的な対応策が進んでいない状況。
また、棚倉高校跡地の利活用についても話題となり、地域住民からの期待が寄せられている。湯座町長は、県との協議が行われており、具体的な計画がなくとも、その利活用を求めていく姿勢を示した。
さらに、空き家対策についても議論された。町内の空き家件数は安定しており、所有者との連絡を密にし、必要な対策を講じているが、老朽化した空き家の問題は顕在化している。今後、地域の安全確保と空き家対策に取り組む方針を示した。
最後に、議議会の議員選挙の結果や投票率の低下についても触れられた。町では、投票率を向上させるために新たな施策を考え、若者を中心とした教育や意識向上を促進していく方針である。