令和4年棚倉町議会定例会3月会議が、昨年3月9日に開会された。
本定例会では、長期にわたる新型コロナウイルスの影響に対する施策や予算に関する厳しい議論が展開された。
町長の湯座一平氏は、新型コロナウイルス感染防止対策として、県の重点措置が解除された後でも町民一人ひとりの協力を求めた。特に未成年者へのワクチン接種や、経済支援策の重要性に触れ、その認識を共にしてほしいと強調した。
議案の中でも、令和3年度の補正予算案は重要な議題となり、7件の一般会計補正予算案、10件の条例改正案が上程された。中でも、一般会計補正予算(第6号)については、歳入歳出それぞれ1億3,623万9,000円の増額を含む内容だ。特別会計で、国民健康保険特別会計及び後期高齢者医療特別会計、介護保険特別会計の補正予算案も可決することで、事業の着実な進行が期待されている。
また、消防団員の処遇に関する改正案が重要視された。報酬体系が見直され、年齢制限が解除されることになった。これにより、地域の防災力強化が図られるという見通しが示された。消防団員の報酬引き上げにより、出動時には新たに出動報酬が設定され、正当な報酬処理が為されることになる。
この定例会は、町民から寄せられた陳情や要望に基づく重要な施策が議論され、収支均衡型の財政運営の維持が求められる中で、町民の日々の生活にどのように寄与できるかを考える場となった。会期は3月9日から同月17日までの9日間にわたる。
今後、各議案は所管の常任委員会に付託される予定で、議会は引き続き町民の声を反映した施策の推進に努める姿勢を見せている。また、町長の施策及び進捗については、随時町民への周知が図られる見通しである。